極恋~天然陰陽師娘と俺様極道の若~
会話をしていても、すぐに沈黙が訪れる。


これが今のあたしと蓮の距離の現れだった。


なんか・・・やだ。


なんで嫌なのかわからないが、なんか嫌だった。


だから、するつもりがなかった話をしてしまう。


「ねぇ・・・・なんであのときキスしたの?」



今までゆっくり流れていたあたしと蓮の空気が緊張する。



「何で?それ、俺に聞くの?ホント鈍感だよね」


「意味わかんない。あんたはあたしに何を求めてんのよ」



意味が分からず、眉根をよせるあたしに、蓮はフッと小さく笑う。


その表情がなんだか哀しそうで、心臓がギュッと絞られたような気持ちになる。



「分からないなら・・・分からせるまでだ」



そう言った一瞬後に、強い力で引き寄せられ、再び唇を奪われる。



「ちょっと、ま・・・・ふ・・やぁ!・・ふぁ」


「待たない」


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