極恋~天然陰陽師娘と俺様極道の若~
「くっそ!今に見てなさい!あの古だぬき!絶対に見返してやるわ!」



学校へ向かいながらぶつぶつとつぶやく。


祖父を見返すところを想像しながらニヤニヤしていたので、側から見ればかなり気持ち悪い光景だろうが、あたしは気にしない。


昨日のような出来事や朝のような会話は日向家では当たり前のことだ。


なぜなら、あたしの家が平安時代から続く陰陽師の家系だから。


そのため、小さいころから厳しい修行をこなしてきた。


あたしがこんな地味な格好をしているのも、すべて祖父の言いつけだ。


小さいころは家のことでよくいじめられていたから今では周囲には内緒にしている。


延々と文句を考えていたら、いつの間にか教室についていたようだ。


さっさと席について本を読もうとしたら、軽い足音が私に近づいてきた。
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