極恋~天然陰陽師娘と俺様極道の若~
放課後。いつものように、みんなが帰るまで待っていると、数人の女子がなぜか近寄ってきた。



「ねえ、日向さん。ちょっと話したいことがあるんだけど、いい?」


「・・・何?」



そう言うと、その中のリーダー格なのだろう。


それはちょっと気合い入れ過ぎじゃない?ってくらいケバイ女子が前に出てくる。



「日向さんってさ、蓮君と幼なじみなんだってね。」


「え?うん。そうだけど」



別に隠していたつもりはないが、全然知らない子達に知られていることに驚いてしまう。



「それでね、あたし達頼みがあって。実はね、蓮君と純君に近づかないで欲しいんだ」


「え?」



あたしの反応を不服ととったのか、ケバイ女子の顔が、般若へと変わっていく様を、見た。


うわぁ・・・生で鬼になっていく瞬間見ちゃったよ・・・


のんきにそんなことを考えていたら、机をバンッと叩かれた。


・・・鬼女だ・・・





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