極恋～天然陰陽師娘と俺様極道の若～
「おっはよー！雪帆！今日はどしたのよ。遅いじゃない！」


「あー、うん。昨日・・てか今日？寝るの遅かったから」


話しかけてきたのは芹沢凛。あたしの唯一の親友。


凛はとにかくかわいい。色素の薄い茶色いボブで目はクリクリしてて、鼻は小さく口はぷっくりとかわいい。


実際、学園では白雪姫とあだ名がついている。


凛があたしと仲がいいのは、昔からあたしが凛のことを守ってきたからだ。


凛は元々見鬼の才と言う、普通の人が見ることのできない鬼を見ることができる眼を持っている。


でも、ただ持っているだけで、あたしみたいに祓ったりなどはできない。


しかし、鬼にそんなことは関係ない。


鬼は、いつでも強い見鬼の才を持つものを食おうとする。


困った末に、凛の祖父でありここの理事長である人は、昔から交友のあったあたしの祖父に頼んできたのだ。


ま、あたしだけじゃないけどね。


凛は日本でも有数の会社の社長令嬢だから人面的に守るやつが一人いた。


しかし、今はあたし一人だけ。




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