極恋～天然陰陽師娘と俺様極道の若～

・・・前にも一度こんなことがあった気がする・・・


その時もろくなことが無かった。


しかし、たいてい嫌な予感とは当たるもので。


廊下中に響き渡る悲鳴はだんだんこちらに近付いてくる。


どうやって逃げようかと考えている内に、無情にも、教室の扉ががらりと開く。


そして・・・



「ゆっきほー♪」



こちらの迷惑もかえりみず、めちゃめちゃ楽しそうな涼兄の声が響いた。