極恋~天然陰陽師娘と俺様極道の若~
時が止まった。


一瞬心臓も止まった気がした。



「う・・・・そ」


「嘘じゃない」


「嘘よ・・・からかわないで」


「嘘じゃない!」



強く言われて体がびくっと震える。



「悪い・・・でも嘘じゃないんだ。お前が好きだ」


「な・・・で・・・そんな、いつから」


再び言われた好きだという言葉に、雪帆の眼から涙があふれる。



「昔から。お前だけしか見てない」


「ふ・・・ふえぇ」


「雪帆・・・お前は?まぁ、嫌いと言っても諦めるつもりはないが・・・」



嫌いなはずがなかった。


諦めていた状況が訪れたことがうれしくて、自然と笑みがこぼれる。



「あたしも・・・蓮が好き!」
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