極恋~天然陰陽師娘と俺様極道の若~
次の日あたしは蓮の家の前にいた。


問題の花火大会は明日。今日を逃せば次はない。

なぜか緊張してしまって門の前でうろうろしていたら、付き合いだして東堂組に来ていて、知り合いになった三郎さんに見つかった。



「おんや?雪帆さんじゃないっすか!珍しいですね!お一人で来るなんて」


三郎さんはまだ若くて東堂組に入って日が浅いらしく、下っ端がやるようなことをしている。



「こんにちは三郎さん。あの・・・蓮・・います?」



恥ずかしくて真っ赤になって聞くと、なぜか三郎さんも真っ赤になった。


「・・・」


「あの・・・三郎さん?」



反応がないため、三郎さんを見ると、もじもじしていた。


・・・なぜもじもじしてるの?



「あっと、若ですか?ええっと・・・」


「三郎?誰かいるのか?」



真っ赤になって、もじもじしている三郎さんの後ろからハスキーな声が聞こえてきた。



「か、門脇さん!!」


「あ!門脇さん!お久しぶりです」



渋い大人のフェロモンたっぷりの門脇さんが立っていた。


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