極恋~天然陰陽師娘と俺様極道の若~
「あ、あのね・・・その・・明日の花火・・・見に行かない?」


「・・・・・」



勇気を振り絞っての誘ったのだが、返事が来ない。



「蓮?」


「・・・・・」



あまりにも反応がないので、ダメなんだと思った。



「ごめん。やっぱだめだよね」



正直、凛に言われなくても花火は一緒にみたいと思っていた。


でもわがままで忙しい蓮を困らせたくなかったから言えなかったのだ。


諦めて帰ろうとしたら、腕をつかまれ、思いっきり引っ張られた。


そして、胡座をかいたれんの脚の間に座らされ、広い腕に閉じこめられる。



「ちょっ・・・蓮!いきなり何!?」



驚いて蓮を見ると、本日2度目の極上スマイルが広がっていた。



「嘘みてぇ・・・雪が誘ってくれるなんて・・・初めてだ」


そう独り言のようにつぶやくと、あたしの耳元に唇をよせて腰が砕けそうな甘い声で囁いた。



「ぜってぇ行く」





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