極恋~天然陰陽師娘と俺様極道の若~
蓮がいなくなって一息つく。



「はぁ、落ち着く」


思ったより人に酔っていたみたいだ。


静かな境内が心地いい。



「でも・・・暇だなぁ」



人で込んでいるのだろう。蓮の帰りが遅い。


暇つぶしに神への詔を唱える。


感謝の気持ちだから害はない。


唱えていると、いきなり温かい物に包まれた。



「へ!?何・・・蓮!?」



慌てて体を離そうと試みるが、さらに力が増しただけだった。



「どうしたの?」


「・・・」


「蓮?」



落ち着いて話しかけるが、反応しない。


心なしか蓮の体が震えているような気がする。




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