極恋~天然陰陽師娘と俺様極道の若~
口を離すと蓮がニヤリと笑った。


意地悪な笑みに、あたしの顔が真っ赤になる。



「な、なにすんのよ!!バカ!!」


「おしおきだっつったろ?」


「だからってこんな!この変態!」


「お!そんなこと言っていいのかな?雪帆ちゃん?かき氷食い終わるまでやってもいいんだぜ?」


「!!」


さらに顔を赤くさせあたしはかき氷を食べる。


ちっとも顔の熱が下がらない。


クスクスといつもの余裕の顔で笑う蓮に少しだけほっとする。


蓮はあたしが術を使ったり、怨霊退治に行くと知るとものすごく不安な顔をするのだ。


そんな顔をさせないためにも早く一人前にならなければと思う。



「おい、一人で食うな。俺も食う」


「ふんだ。あんなことするやつにはあげない」


「俺が買ってきたもんだろうが」



そう言ってかき氷を奪い取られ、抗議をしようとしたら、再び口移しで食べさされた。



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