PE
「何故、俺たちだけなんだ?」
 通常、戦闘とは大人数でやるものだ。それを三人だけでなんて有り得る話ではない。
「完成したとはいえ、まだ実践経験はほぼ皆無です。ですからこのPEの有効性を確認したいのです」
「そうか。まあ、いいがな。皆も良いだろう?」
 マスターとアーサーが頷く。
「それで……出撃は何時ですか?」
 今まで口を開いてなかったアーサーが言った。どうやら戦意を失った訳では無いらしい。その姿を見てマスターは安堵した。
「今から一時間後です。それまで簡単にPEの性能を説明したいと思います」
 クロアがスクリーンの表示を消し、厚さ一センチはある用紙をマスターたちに手渡した。
< 14 / 15 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop