パラレル・ワールド~君と僕の命の起源

日が昇って、日が落ちて。

昔の人はそれを一つの区切りとして、時を数えたのかもしれません。

が、時間の長さというのは、実はとても感覚的なもので、それ自体を計ることなど土台無理なのではないですか?

同じ一時間でも、あっという間の一時間と、気の遠くなるような長い一時間があったりする。

そう考えると、歴史の中の古の物語が凄く身近に感じられたり、反対に現在起こっている出来事がまるで人事のように遠くに感じられたりする、その不思議な感覚にも頷けるものがある訳です。

加えてそこに、平行宇宙という概念を重ねてみれば、もうワンダーランド!

なんかこう、ワクワクする何か大きな発見が隠されているような気がするじゃありませんか!



と、こんな取りとめもないことを考えながら、僕はシンポジウムの会場である都心のホテルへと足を踏み入れていました。
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