パラレル・ワールド~君と僕の命の起源
「図星のようね」
葵さんは妖艶な微笑みを浮かべ、満足気に頷きました。
「ソウルメイトはね、沢山の生を共に生きて、関係を深めていくものなの。
関係を深めながら、真理を学んでいくの」
「彼女にとっての真理って?」
「性に囚われてはいけない。性は愛にとって代わることはできない。
彼女はこの現世でそのことを学ぶ筈よ」
「じゃ、葵さんのソウルメイトは原口さん?」
「当たり! わたしと龍太郎は一番近い前世で、坂本龍馬とお龍だったの」
「マジですかっ」
「信じる信じないはあなたの勝手よ。
わたし達は前世で添い遂げることができなかった。
だからこの現世では願い叶って、平和な世で幸福に暮らしているの。
まぁ、ボーナス人生ね」
僕が軽い目眩を覚えたとしても、仕方のないことだと許して貰えますよね。