パラレル・ワールド~君と僕の命の起源
た、確かに子供の頃の僕は、姉貴の背中ばかりを追っているシスコンだったかも。
夜だって、姉貴が横に寝てないと生きた心地がしなかったし。
だってさぁ、夜、トイレに目覚めた時の恐怖ったら、ないんだぜぇ。
我が家のトイレは一階にしかなかったしな。
「で、でも、今の僕には彼女もいるし。もう一人で何だって決めれるし、できるし」
「だったら、そんな、うろたえることねぇ~んじゃない?」
「ま、まぁ……」
「姉貴が寝言で男の名前の一つや二つつぶやいたくらいで、うろたえるお前がオカシイ」
「いや、ごもっともです」
僕は何故か、この幼馴染み、日下部流(クサカベリュウ)の部屋で人生相談中。