パラレル・ワールド~君と僕の命の起源


でも……

僕だってもう成人過ぎた立派な男ですよ。

自信も恥じらいも、もって余りあるんです。



「姉上さま、お願いです。着替えたいんで、部屋を出ていただけますでしょうか?」

僕は、できるだけ礼儀正しく、正当な権利を主張してみます。


「なによ、いまさら、恥ずかしがることないじゃない。

そのパジャマ、脱いだら洗濯したいのよ。

あ、パンツも脱いでね」


僕を睨みつけながら、さっと差し出された手に、僕は脱いだパジャマを手渡します。


ここはそれ、羞恥心は横に置いておくとして、やっぱり姉弟とはいえ女性と男性ということを考慮して、ケジメはつけるべきではないかと、僕としては思う訳です。



姉上様には、通じませんがね。
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