パラレル・ワールド~君と僕の命の起源
暗闇と思ったその空間には、良く見ると無数の小さな光が煌いていました。
あれは何だろう?
「あれが命の起源です」
無数の光の点は、暗闇に慣れるに従ってどんどんとその数を増やしてゆきます。
僕はその美しい光景に見とれていました。
僕もまたその光の点になりたいと心から願っていたのです。
「今ある生にもどりなさい」
小さな光の点は輝きを増し、そしてまた一つのおおきな光となりました。
そして僕はその光に包まれ、次第に意識を失っていきました。
僕が意識を取り戻したのは、水盤を覗いてから、丸三日たった朝のことでした。