パラレル・ワールド~君と僕の命の起源




そして、僕が眠っている間に、蓮のところにも運命が押し寄せてきていました。




流と彗さんから連絡を受け取った隆也さんが、予定を早めて急遽帰国したのです。

勿論、僕の水盤体験の聞き取りをするためにです。

何しろ彼は作家ですからね。

飛んで来たのは良かったけれど、僕が眠り続けていたので、彼は待ちぼうけを食ってしまったと言う訳です。

でも、その間に、二人はお互いの気持ちを確かめ合った。

まぁ、全て葵さんの言葉通りの展開ではありますが。

めでたいことです。

蓮は今までずっと、僕や父の為に自分の気持ちを押し殺して、というのは言いすぎですね、自分のことは二の次にして、自分の幸せを逃してきたのだと思います。



これからは、愛する隆也さんと二人、幸せになって貰いたいなぁ。
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