ヤキモチヤンキー



「ほな、俺戻るわ。
またな。」



そういって魅揮君はスタスタ歩いていってしまった。


「………あの!!」



あたしが叫ぶと立ち止まって振り向いた。



「あっあの………。
魅揮君、今日はありがとうございました。」



あたしはきっちり斜め90゜まで頭を下げた。



すると魅揮君はニッコリ笑って………



「魅揮や。
魅揮でええ。
花梨ちゃん可愛ええから特別にOKしたる。」



そういってまたニッコリ笑った。



「魅っ、魅揮………。」



あたしは俯いて顔を真っ赤にさせながら呼んだ。



するとそれに満足した魅揮、スタスタと校舎の方へ歩いていった。



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