ヤキモチヤンキー
あたしが五歳の誕生日の日。
みんなでケーキを食べていた。
ガチャンッ!
鍵を掛忘れた玄関が開いた。
『やっと見つけたぞ!!美奈子!!』
怒鳴り声とともに知らないおじさんが入ってきた。
一瞬にしてお母さんとお父さんの顔が真っ青になる。
『こっちに来い!美奈子!!』
おじさんがお母さんの髪を引っ張り外へ連れだそうとした。
『イヤ!!お父さん!!辞めて!!』
お母さんが嫌がるのは気に留めずズンズン引っ張った。
やがてお父さんがおじさんと口論を始める。