ヤキモチヤンキー




『一番上のお兄ちゃんは頭がいいようね。
私がこの子を育てるわ。』



眉毛キリリとした若い女の人がそう言った。




『うむ。いいだろう。
美子ならきっとちゃんとした人に育ててくれるはずだ。
なんせ駆け落ちした奴らの子だからな。
根性叩き直してくれ。』




と、おじさん。





『じゃあね。お父さん。』



美子と呼ばれた女の人はお兄ちゃんを連れて行ってしまった。




残ったのはあたしとおじさん。




『ハッ。
お前は皆から嫌われてるようだな。
頭が言い訳でもない。
賢くもない。
良いところは全部、お兄ちゃんに持ってかれたのか?可哀想だな。ハッハッハッ!!』



















悔しかった……………。




< 8 / 47 >

この作品をシェア

pagetop