ヤキモチヤンキー
『一番上のお兄ちゃんは頭がいいようね。
私がこの子を育てるわ。』
眉毛キリリとした若い女の人がそう言った。
『うむ。いいだろう。
美子ならきっとちゃんとした人に育ててくれるはずだ。
なんせ駆け落ちした奴らの子だからな。
根性叩き直してくれ。』
と、おじさん。
『じゃあね。お父さん。』
美子と呼ばれた女の人はお兄ちゃんを連れて行ってしまった。
残ったのはあたしとおじさん。
『ハッ。
お前は皆から嫌われてるようだな。
頭が言い訳でもない。
賢くもない。
良いところは全部、お兄ちゃんに持ってかれたのか?可哀想だな。ハッハッハッ!!』
悔しかった……………。