Sweetらぶ★コンプレックス
「そうなんす…ゴフッ」
あたしが、桃城先輩の口を急いでふさいだ。
これ以上ばらされると、ヤバイと思ったから…
「な、何も無いよ!!ね??せ・ん・ぱ・い!!!」
少し怒った顔で桃城先輩を見る。
「か-え-で-お前、隠し事してないか?ってか、何で桃の口を塞ぐんだよ。そこから、怪しい…」
かなり疑ったような目で見てくる。
それもそうだ…
こんなことしたら、疑うことぐらい分かってた。
けど、、あの出来事だけは、せめて話してほしくなかった。
「修兄、あたしさ…」
少しためらい、打ち明けようと決心した。
「…?どしたんだよ。」
「楓と別れるつもりだから…、それだけ。んじゃ、オヤスミ!!!」
それだけを言い残し、修兄の返事も聞かず、さっさと2階へとあがって
自分の部屋のベッドに顔を伏せた。