Sweetらぶ★コンプレックス
まさか…と思いながら、ゆっくりと後ろを振り向く。
その、まさかは予想通りで、桃城先輩だった…
【今日は体育祭なのに…家に帰ってないとかどんだけ……って!!体育祭ー!!先輩起こさなきゃ!!】
急いで先輩の方に駆け寄り、揺さぶりながら、必死で起こそうとした。
「先輩!!先輩!!起きて下さいー!!…ってか、酒臭ッ!!」
先輩は大量のお酒を飲んでいたのか、お酒の匂いがプンプン漂う…
でも、今はお酒のことを気にしている場合ではない。
何度も揺さぶり続けて、約3分が経過した所でようやく言葉を発した。
「ん…ンー…もう少し…」
起きるのかと思えば、また睡眠モード…
さすがにイラっと来たあたしは、ついに大声で…
「先輩、いい加減起きなさいー!!」