Sweetらぶ★コンプレックス
…ガチャ
「先輩、用意できました?!」
「あ、ン?」
「…は?!何て格好して食パン食べているんですか!!!てか、修兄起きたの?!」
そこには、上半身裸で食パンを齧っている先輩と、朝食を作っている修兄が居た。
って…
【そ、そんなに余裕ぶって朝食食べてる場合じゃないだろ-!!!!】
「先輩、置いて行きますよ?」
少しイラッとした声で言い放つあたし。
「あ、え?!だ、だめだよ!!すぐ着替えるから!!まって-!!」
…どんだけ餓鬼なのやら。
正直言わせてもらうけど、"子供みたい。"
「お、おい。急いで行くのはいいけどよ、朝食はどうすんだよ?」
修兄があわてて口を開く。
「あ、朝食…修兄、5分以内でおにぎり2個作って!!」
無理矢理な頼みごと。
だけど、
修兄は急いで作ってくれた。
「ほらよ。さっさといかね-と、遅刻すんぞ。」
「あ、さんきゅ-修兄!!あ、ついでに自転車借りてくよ!!」
普段は自転車通学じゃないけど、さすがに間に合わないと思ったあたしは、
修兄に自転車を借りることにした。
「あ-はいはい。」
「ほら、行くよ!!先輩。」
先輩の裾をつかみ、引っ張って自転車のところまで向かう。