Sweetらぶ★コンプレックス
あたしと先輩は自転車にまたがり…
「んじゃ、猛スピードで行くから、しっかり掴まっときなよ?」
ニヤリと笑いながら、後ろを向いて話しかける。
「そんなこと言ってる場合じゃないっしょが!!」
ベシッと頭を叩いて、早くいくよ!!って顔をした。
「へいへい…」
そして、先輩が自転車のペダルに足を掛け、
ひと漕ぎ…そして、またひと漕ぎ…
どんどんスピードが加速されていく。
顔や腕、足などに当たる風は、急いでいることも忘れさせてくれる程、気持ちが良かった。
「おし、坂道降りるぞ!!」
「え?!うっそ…ま-ぢ-?!!」
ガクンと体が下がり、今にも落ちそう…
そして坂道なのに、まだスピードを加速させる先輩。
「ちょ、先輩加速させすぎ-!!!あたし、死ぬ!!」
真剣に言うあたしに対して…
「え?大丈夫だよ、このぐらい。いつもはこれ以上だし-…」
…
【いや…意味分からないし-!!!いつもはこれ以上って…頭どうかしてるよ!!】
あたしは、思った。
いつかはきっと事故にあう。と…