Sweetらぶ★コンプレックス

「へぃへぃ…んじゃ、邪魔者は退散しますよーだ。」



呆れた顔をして、家の中に入っていく修兄の背中に向かってあたしは、゙あっかんべー゙をした。



すると…

「かえでって、先輩と仲良いよなー。」


…え;

「いやいやッ。仲良くないよー…修兄いっつもちょっかい出してくるし…」

苦笑いをしながら、鞠哉に言う。


「いやー…でも、そういうスキンシップで兄弟は仲良くなるんだよ…俺は一人っ子だから、そういう兄弟とかいなくて、逆に寂しいんだよなー…」



初めて知った先輩の家族のこと。



「あ…なんなら、うちの兄貴あげましょうか?」

笑いながら冗談を言ってみた。
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