Sweetらぶ★コンプレックス
…ガラララ
病室のドアが開く。
「あら、かえでちゃんまで…」
そこには、修兄と鞠哉のお母さんが立っていた。
「ちょっと、自転車置き場探すのに手間取ってさー…んで、途中鞠のおばさんに会ったんだよ。」
修兄が言う。
「そうなのよー。かえでちゃん、修介くん、お見舞いありがとね。」
ニッコリと微笑みながら、あたしと修兄に言う。
「い…いえ!!ところで…鞠哉くん、大丈夫なのですか…?」
恐る恐る、鞠哉のお母さんに聞いてみるあたし。
「足の骨折ぐらいだから、大丈夫じゃあないかしら…?」
「そうですか…。」
少しホッとするあたし。
「もう少し打ち所が悪かったら、死に至っていたかもしれないって……」
さっきまでのニッコリとは裏腹に、かなり真剣な眼差しであたしを見る。