Sweetらぶ★コンプレックス
赤みも熱さも引いて、黒板上の時計を見た・・



午後12時。


そろそろあたしに声を掛けてくるころだ・・




"誰が??"って?


勿論、あたしの"彼氏"。




「かえで、屋上行くぞ!!」



「はいよ-!!」

彼氏・彼女になってから、
毎度午後12時になったら呼びにきて、屋上で昼ごはんを食べる。




あたしは小さな紙袋を持って、楓に手を引かれながら屋上へ向かう・・


楓はかなりの照れ屋だから、屋上に向かう際いつも顔は真っ赤。


それを冷やかす楓の友達・・


冷やかす友達に対して楓は必死に言い返す。



そんなやり取りを見ていつも笑いが出る。
毎日が楽しくって、楽しくって仕方がない・・



楓と恋人になるまで味わえなかった・・
今までは苦笑いばかりで、人の恋路ばかり応援していた身だった。

けど、
今は違う、こうやって楓と一緒にいることで、幸せ笑いが出来る。
本当の笑い方が出来る。

< 29 / 241 >

この作品をシェア

pagetop