Sweetらぶ★コンプレックス
「ごめん。」


そう言って、あたしは凛をその場に置いて、
ダッシュで屋上に向かった・・


楓との思い出が詰まっているこの場所・・
日当たり良好で、地面に寝ていても暖かい。


何だか楓の腕の中に包まれてるみたいだった・・




吹き通る風、かなり心地よかった・・

「楓・・」



髪の毛が靡き、頬には涙。

幸せ過ぎたあの頃の記憶があたしの頭で思い出される・・



唇をグッと噛み締め、綺麗な青空を眺めながら、大粒の涙を流した。

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