Sweetらぶ★コンプレックス
【牛乳のみたいな-…】
何となく無性に牛乳が飲みたくなり、冷蔵庫の前に行く。
バンッ
【牛乳…牛乳……あれ?ない…】
「ねね-…牛にゅ……」
振り替えりながら、修兄に話かける。
…牛乳-!!
牛乳のパックごと飲んでいた修兄を目にするあたし…
「ちょ、それ、あたしが飲むんだから-!!!!」
急いで修兄の元に近寄るあたし。
しかし、修兄は牛乳を飲むのを止めようとはしない…
「返してよ!!!」
そう言い放った瞬間、ピタリと牛乳を飲む手が止まった。
すると…
「かえで、他の人が飲んだ奴でも飲めるようになったのか?」
……
そう、あたしは他人が一度飲んだもの、食べた物を貰って食べるのが大の苦手。
だから、友達によく"これ、飲む?"とか言われる時は、どうにかこうにかしていつも逃れている…
そんな弱音を握られるなんて思いもしなかった…
「…もう、いい!!!その代わり、今度牛乳買ってきてよね!!!」
「メンチ-から嫌。」
「…まぢで切れされる気?」
「…はぁ。しゃ-ねえ、か・わ・い・い妹の為にも買って来るか…」
「可愛いとかいいながら、本当はブスって思ってるくせに…」
「俺は、そんなこと思わね-よ?」
かなりニコニコしながら言う…
「嘘付け!!このアホ兄貴!!」