Sweetらぶ★コンプレックス
─昼休み
ガララ…
「かえでちゃ-ん!!あれ?居ない…?」
「あ、かえでなら……資料室行きましたよ-!!」
「あ、そうなん?!ありがとう。」
…
資料室だなんてまっぴらな嘘。
「り…凛、先輩どっか行った?」
こっそりと言うあたし…
「うん。大丈夫だよ。」
「ふう…、ほんっと困る-…」
「だね-…あれじゃあ、ほぼストーカーだよ。」
「…。はぁ…なんであたしに着いてくるようになったんだろう…?」
大きなため息を付くあたし…
だって、授業の休み時間も毎回来られたら、普通に困るでしょ…
「知らないよ-!!興味あんじゃないの-??」
「んなわけないじゃ-ん…」
例え、先輩があたしに興味を持っていたとしても、
あたしは楓一筋だもん…
「っま、ひたすら逃げることだね。」
横から割り込みしてきた、瞳。
「おわッ!!ビックリするじゃんか-…」
心臓が止まりそうだった…
瞳は途中で急に会話に参加する子だから、常にビックリする。