【短編】どんな君も好き
嫌いな学校
イジメられる私
「今日のえみ、おかしいよ? 大丈夫?」
教室に着いて、みどりが言った。
「うん、平気」
私は笑ってそう言った。
私の嘘つき……。
大丈夫なわけないじゃん……。
私のバカ……。
その時、冷たい視線を感じた。
いつもより、厳しい視線……。
そっか。
みどりと喋ってるからか……。
みどりは学校で、人気者。
超モテボーイ。
だから、そんなみどりの近くに私みたいなのがいるのが許せないみたい……。
あーあー。
みどりと何も考えずに、学校で話したいのに……。
いつになったら、叶うのやら……。
「えみちゃん! 今日、昼休みに屋上に来て♪」
クラスの学級委員長。
「なんで?」
「いいじゃない! ねっ?」
笑顔で言う。
でも、わかってるよ?
その笑顔が偽物だって。
わかってるんだよ?
「いかない」
「今、なんて?」
「いかないって言ったの!」
私は委員長に怒鳴りつけた。