【短編】どんな君も好き
壊れていく欠片

秘密の全て



私は何とか自分の部屋にみどりを連れて来られて、ホッとした。


ふぅ~……。
これで、安心だね……。


「えみ、もぅそろそろ、声を聞かせて?」
「…………」
「そっか……じゃぁ……!」
「!?」


私はキスされていた。


「み、ど……りぃ……」


今日は、みどりどうかしてる……。
だって、もぅ何回も私にキスをした……。
こんなみどりは、初めて……。
よっぽど、怒ってるのかな……?


「やっと、喋ってくれた」
「…………ごめんなさい……」


私はひとまず、謝っとく事にした。


するとみどりが、ニコッと笑った。


「いいよ、別に。でも……」
「? でも?」
「僕に、もぅ隠し事はしないで。わかった?」
「…………」


私は


「うん」


と、言えなかった。
首を縦には振れなかった。
ただ、目をそらす事しかできなかった。


だって……。
全部話さなきゃ、いけなくなる……。
そんなの、無理!
だって、イヤ……。
イヤなの……!


「えみ?」


イヤ!!

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