【短編】どんな君も好き
「もぅ、帰るね」
「今、来たばっかだよ?」
「もうすぐ、テストだし! そういえば、いつごろ退院できるの?」
「テストまでには!」
って、事はあと少し♪
だって、テストは来週だもん!
やった♪
これで、いつも側にいれる。
「それじゃ、明日も来るからね! バイバイ!!」
私がそう言って、手をふると、みどりも手をふってくれた。
その顔は少し、さみしそうだった。
♫ ♫ ♫
そして、次の日。
私の一番嫌いな、学校にいる。
学校、嫌だな~。
はやく、みどりに会いたい!!
「見て、来たわよ……」
「ホントだ。何でくるのかしら?」
そんな声が耳に入った。
この言葉は私に向けられたもの。
なぜかはわからないけど、毎日こう言った事を言われてる。
私は席に向かって歩く。
今、席は窓際の一番後ろ。
一番、いい場所。
「な……!」
私の机に落書きされていた。
『汚ない! バカ! ばい菌! 学校来るな!!
"死ね"
いなくなれ……』
そんな事が机にくまなく、書かれていた。