【短編】どんな君も好き
悲劇
次の日。
私達は学校にいる。
やっぱり、みどりと学校は楽しいな♪
だけど……。
周りが煩い……。
静かにしてくれないかな?
でも、今日は昨日よりひどい話をしていた。
「あいつ、人殺しなんだって」
「知ってる! 階段から突き落としたんでしょ?」
「えっ? 屋上からじゃなかったっけ?」
…………。
相変わらず、何の話をしてるのかしら?
変なの……。
だから、心配しなくても大丈夫♪
だって、みどりもいるし!
だから、平気!
「今日も、変な"噂"が流れてるね」
「そ、そうだね……」
"噂"
私のこと考えてくれてるんだね……。
やっぱり、みどりは優しい……。
こんな私のそばに、みどりが居ていいのかな?
ダメな気がする……。
でも、突き放すことは出来ない……!
じゃあ、もし……
この噂が本当だって言ったら、離れて行ってくれるかな?
さすがに、人殺しとは一緒に居たくないだろうしね……?
「どうかしたの?」
「あ……。放課後時間ある?」
「いいけど、どうかしたの?」
「みどりに、話があるの」
「わかった」
そう言って笑った。
もぉ、その笑顔見れないのかな……。