【短編】どんな君も好き
「で、話って?」
みどりが私に聞く。
聞かないで……!
「えみ?」
見ないで……!
「どうかしたの?」
来ないで……!
私に近づく、みどり。
きっと、何も話さない私を心配してるんだ。
「みどり……」
「えみ……? 泣いてるの?」
顔を見ないでも分かるんだ……。
さすがだね。
「何も言わずにきてて?」
「うん」
優しいね……。
ダメだよ……?
私みたいな子にこんな事しちゃ……。
「あのね……」
どこから、狂ってしまったのかな?
「私は……」
ずっと、一緒にいたかったよ?
「私は……
"人殺し"
なんだ……」
私はもぉ、泣かないよ……?