【短編】どんな君も好き


「どうしたの……?」


優しい声。
月光に当たるみどり。
とても、かなしそうなかおをしてる。


「ご、ごめ……なさぃ……!!!」


私は言葉を必至に紡ぐ。


「えみ……?」


こんな、私……。
許してくれる?
嘘つきで……。
自己中な私を……。


「許してくれますか??!!」


私は大きな声で言う。


「えみ、おいで?」


私は言われた通りにする。


「いいよ、許してあげる。僕こそ、ゴメンね?」
「どうして、謝るの?」
「だって、絶対に離れないっていったのに……守るって言ったのに……」
「そんなの、気にしないで!」


そう言った瞬間、腕を引かれる。


「えっ……?!」


そっと、唇が重なる。


みどり……。
ありがとう!


甘くて、とろけてしまいそうなキスだった。


その後、私は全てを話した。

< 42 / 50 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop