【短編】どんな君も好き
「どうしたの……?」
優しい声。
月光に当たるみどり。
とても、かなしそうなかおをしてる。
「ご、ごめ……なさぃ……!!!」
私は言葉を必至に紡ぐ。
「えみ……?」
こんな、私……。
許してくれる?
嘘つきで……。
自己中な私を……。
「許してくれますか??!!」
私は大きな声で言う。
「えみ、おいで?」
私は言われた通りにする。
「いいよ、許してあげる。僕こそ、ゴメンね?」
「どうして、謝るの?」
「だって、絶対に離れないっていったのに……守るって言ったのに……」
「そんなの、気にしないで!」
そう言った瞬間、腕を引かれる。
「えっ……?!」
そっと、唇が重なる。
みどり……。
ありがとう!
甘くて、とろけてしまいそうなキスだった。
その後、私は全てを話した。