センパイのカノジョ
第一章☆First Love
先輩
「「キャー!!京介センパーイ!」」
昼休み。
今日も校内に女子生徒の黄色い声が響く。
橋木 京介。高校3年。
バスケ部主将。
……そして。
「おーい由莉、先輩来たよ〜?」
「あ、うん」
私は教室の出入口で手を振る先輩の所へ行く。
「お待たせ、由莉」
「べ、別に…待ってないですけど…」
「照れんなって!ほら、行くぞ」
そう言って先輩は私の手を取る。
……あっ。
一気に顔が赤くなる。
その様子を先輩が見逃してる訳がなくって…。
「相変わらず可愛いね」
先輩は私の頭をぽんぽんとする。
私は恥ずかしさのあまり下を向いた。
橋木 京介。
私の彼氏です。