センパイのカノジョ
「ひゃっ」
気付くと、いつの間にか隣に先輩の姿が。
「由莉、チーム対抗出んの?」
「そうです!うちのクラスの代表として活躍してもらいますから!」
私の代わりに答える真奈ちゃん。
「ちょっ…」
「じゃ、俺もチーム対抗出よっかな〜」
先輩はそう言って笑う。
「…じ、じゃぁ……私も頑張る」
「よし、一緒に頑張ろうな!」
「楽しみだね、由莉」
「…う、うん……」
先輩と一緒の競技ができるのは嬉しいけど、それ以上にプレッシャーがかかった。
先輩の前でバトンなんて落とせないな…。
そして、教室に戻るとすぐに体育祭の種目決めが行われた。