センパイのカノジョ

「きゃあ!」

騎馬が急にバランスを崩して私はそこから落下した。

「由莉!?」

着地と共に、足首に激痛が走る。

「いったあぁ…」

「大丈夫?由莉ちゃん、捻挫?」

「…っぽいかも……立つと痛い…」

そう言って私が座り込むと、応援場所から先輩が駆け寄ってきた。


「由莉!!大丈夫か?」

「先輩…っ」

「捻挫っぽいです。救護に連れてったほうが…」

「ありがとう、真奈ちゃん。俺が連れてくから」

先輩はそう言って私をおんぶする。

「お願いします!」

騎馬が崩れてしまったので、私達のチームはそこで終了となった。

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