センパイのカノジョ

先輩は人混みに入っても、周りより顔が出てて何処にいるかすぐ分かるから面白い。

ていうか、先輩が人混みに入ると自然に周りの人が道を空けるっていう感じもしなくもないんだけど…。


そんなことを考えてるうちに、先輩がカレーを2つ持って戻ってきた。

「ありがとうございます、なんかいつも奢ってもらっちゃって…」

「今更そんなのいいよ、彼氏なんだから」

ニコッと笑う先輩。

キュンッと私のハートに矢が刺さった気がした。

私がキュンキュンしてる隣で先輩が空いてる席を探す。

「やっぱこの時間帯混むなー」
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