センパイのカノジョ
「おう、由莉。どうした?」
「あの…先輩は何のケーキが1番好きですか?」
「ケーキ?そうだなー…」
暫く考えた後に先輩はこう言った。
「由莉の手作りケーキなら何でも♪」
その後すぐに集合の合図がかかる。
「じゃ、暗くならないうちに帰れよ?」
先輩は私の頭を撫でて体育館に戻っていった。
何でもいいって言うのが1番困るんだけどな〜…
私は真奈ちゃんが言った無難なショートケーキを作る事にした。
1番失敗する可能性が低いし、まあ大丈夫…だよね?
先輩の誕生日まであと3日。
私は先輩の喜ぶ顔を想像して、ケーキ作りに励んだ。