センパイのカノジョ
―コンコンッ
「京介ー?お茶を…」
ドア越しに聞こえる声に先輩は舌打ちをし、私から離れる。
「気ぃ遣わなくていいから」
ドアを開けて一言放つとグラスの乗ったお茶を受け取り、とっととドアを閉めた。
「…ったく、これだからうちの奴等は」
「まあまあ先輩、いいじゃないですか」
私は笑って返す。
「そうだな」
いきなり暗くなる視界。
「え…?」
「まだ長い夜があるしな」
「え…っと……」
一瞬止まる思考回路。
そんな私の頭をぽんぽんと撫でて先輩はまたベッドの上に座る。
…夜ってことは、やっぱり…H、だよね……?