センパイのカノジョ
遅れて追い付いた思考回路に私は一人顔を赤らめる。
「なに赤くなってんの?」
ニヤニヤ笑う先輩を恥ずかしくて見れない。
「別に…っ」
「本当、由莉可愛い…」
「そんな…、あっ先輩!!あの、ケーキ、食べませんか?」
ふと、昨日作ったケーキの存在を思い出した。
「ケーキ?」
「先輩誕生日だから…、下手だけど作ってきたんですけど」
紙袋の中からケーキを取り出して見せる。
「すげぇ、これ由莉作ったの?」
「あの、美味しいかは…」
「食っていい?」
先輩は私の言葉も聞かずケーキを食べ始める。