君に、恋した。


新藤君は入学当時からかっこよくてすごく人気があったけど、
硬派で、誰とも付き合おうなんてしなかった。

だけど、綾崎さんって子と半年前から付き合ってる。


ちなみに綾崎さんは普通の子。
顔も勉強も普通…どっちかっていうと地味寄りの子だった。
でも"白"が似合う女の子だなって私は思ってる。



「嫌だなぁ…」

「何が?」

「飲み会誘われてるの」



アユちゃんが死んだ魚のような目をしてる。



「断ればよかったのに」

「いやーね…、前お世話になった先輩が幹事だからさ」

「そっかぁ…」


私は返す言葉を選ぶが、なかなか気の利いた言葉が出てこない。


「ね、鈴」

「ん?」

「鈴も一緒に行こうよー♪♪」

「へぇ!??」


渋っている私をアユちゃんは強引に誘う。


…私、お酒、嫌いなのに~!!



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