Change me


 断れない雰囲気で断りきれず、
 渋々と夏のクラスに足を向ける


 麻里は部活で一緒には
 行けないらしい


 「失礼しまーす…」

 人もまばらな教室に
 足を踏み入れると視線が私に集中する


 資料を教卓の上に置くと
 私は居心地が悪くなり、
 そそくさと教室を出ようとした


 「伊藤さんだよね?」

 「…え」



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