Change me
「あぁ、山口!おい!!」
山口くんは呼ばれると
すぐに来た
なんだか視線を感じたので
私達は屋上に移動した
「あのね、山口くん」
麻里は気を遣って
屋上には出てこないで、
ドアで待ってくれている
「お手紙、ありがとう」
まず、感謝がしたかった
こんな私を好きになってくれて
ありがとうって
「でも、気持ちには応えられません
本当にごめんなさい!」
すごく、申し訳なく思うよ
告白するのって本当に
勇気がいることで、
そのせっかくの気持ちに
応えられないなんて
「いえ、ありがとうございました」
山口くんは穏やかに微笑んで
屋上を去っていった