学校破壊

思惑




「藍香、最近付き合いわるいよー。」


「嵐とイチャツイてるんだろ?どうせ。」


そんな福島と長野の言葉に藍香は笑ってみせる。


「ごめんねー。今、本気で恋愛したいんだー。」

光は、それを黙って聞いている。


石川が亡くなったあと、千晶へのイジメは日がたつにつれ少なくなってきた。
藍香が嵐と付き合いはじめてからの話だ。


「いいなー。私も恋した~い!!ね?光も恋したくない?」

長野がそう言うと光にふってきた。


「別に。」


光は一言しか話さない。


「光ってさー。付き合ってた人とかいないの?」


「・・・いた。気がする。」


そう言って光は教室を出て行った。


「光にも元彼っていたんだ・・・。」



長野は少し呆然としていた。



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