学校破壊




教師達はあわてて校舎内の悲鳴が聞こえた方へ向かう。



校舎2階の奥の教室へと向かうと、悲鳴を聞いた数名の生徒達がドアの前にいた。

その教室は理科室。


「たすけて!!!いや――――。」


確かにこの教室から一人の女子生徒の声と、ドアをドンドン叩く音が廊下にまで聞こえる。



しかし、理科室のドアは完全に閉まっている。



中から、鍵がかかっているはずなのに、悲鳴をあげる女子生徒は鍵を開けず、ただドアをひたすら叩き悲鳴をあげる。



ドアには窓がなく、向こうの様子がまったくわからない。


教師の一人は理科室の鍵を取りにいき、残りの教師は中にいる生徒に話しかける。


「一体どうしたんだ。」


「落ち着くんだ!!」


しかし、女子生徒はドアを叩き悲鳴をあげるだけ。



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