学校破壊
言葉
昼休み。
静かな屋上。
その地べたに座り、光は一人空をぼんやり見ていた。
すると、隣には翔が座っていた。
いつもの様にボサボサな髪にダサ眼鏡。
しかし、少し変わっていたのは右の小指に指輪をはめていた事だった。
「随分、お前のクラス騒がしいじゃん。」
「藍香は、もうダメだね。翔はもう正体現した方が良いよ。」
光はニコッと翔に笑いかける。
その笑顔はいつもより優しい笑顔だった。
「俺が嵐だって言ったら、藍香ちゃんショックだろうな。」
翔はそう言って笑っていた。
「学校一のダサ男が藍香の憧れの彼氏だもんね。学校中、大騒ぎになるんじゃない?」
光がはそう言うと、二人は声にだして笑っていた。