学校破壊



「別に~。私は、明日からココの生徒の神崎 光。あっ、ちなみに今は、ただの学校見学者。」


自分を指差し光はそう言った。



「転校生か・・・お前もまざりたいか?この遊びに・・・。」


リーダーは坂口の体を台のように足で踏んだ。


「遊び・・・?」


苦しそうな顔をする坂口を光はしばらく見て、その後に口がニヤッと笑う。



その光の笑みにリーダーの眉がピクリと動く。



「その遊び・・・おもしろそうだね。仲間にいれてよ。」


それを聞いたリーダーは一瞬、目をまるくして驚いた表情をみせた。

しかし、すぐに表情はもどり、リーダーは光にゆっくりと近づいてきた。



「せいぜい、私達と同じクラスを願う事だね。転校生さん・・・。」



そう光の耳元で囁き、光の横をスッと通っていき屋上の階段をおりていった。


他の女子集団は、光の横を睨みながら通りリーダーの後を追った。


イジメられていた坂口を一人を残して…。


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